4月26日のセンダイガールズ(仙女)新宿大会でワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオ(23)と一騎打ちする女王・里村明衣子(34)が23日、不退転の覚悟を示した。

 両者は新宿大会のノンタイトル戦が正真正銘の初対決。里村は「最近の1~2年、大事な試合で結果を残せてない。自分自身の査定試合にしようと思う。これで負けたのなら、里村明衣子は終わったと思ってもらっていいです」と打ち明けた。

 昨年は東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で女子プロレス大賞を初受賞。一方で、昨年3月には当時のワールド王者・高橋奈苗(35)に挑戦するも敗れ、今年2月にも華名(32)に敗れた。自分のことよりも仙女の底上げに比重を置き過ぎてしまったことが“低迷”する要因の一つになったという。

 しかし、このままでは選手活動を続ける意味もなくなってしまう。「レスラーは、やっぱり頂点を目指さないといけない」と原点に返った里村は「勝つことができたら、まずスターダムのベルトに挑戦しようと思います」と決起した。

 意外にも、里村が最後にシングルベルトを巻いたのは、2005年4月まで保持したAAAW王座。もうこれ以上、後輩たちの踏み台になるつもりはない。対するイオも手加減する気などなく「最初から挑戦してきてほしいと思いましたけど、このベルトがかかってるつもりで戦います。スターダムの王者として勝ちにいくだけです」と堂々と言い放った。王座挑戦か、タイトル戦線からの完全撤退か? イオ戦の結果が、里村のレスラー人生を大きく左右しそうだ。