「センダイガールズ」を率いる女子プロレス界の横綱・里村明衣子(40)が年間最大のビッグマッチ開催を断念し、新たな目標を打ち立てた。当初は11月22日に宮城・仙台サンプラザホールで自身のデビュー25周年記念大会を予定していたが、新型コロナウイルスの影響を危惧して開催中止を決定。5月から延期となっていた新潟市体育館大会も中止となった。

 里村は「11月にはインフルエンザの流行も懸念されますし、大きな会場では不安な状況で中途半端に開催したくなかったので、残念ですが中止に至りました。その代わり、もう来年11月28日は仙台サンプラザに予約を入れました。その時期には規制もなくなり、2000人以上のお客さんが来てくれると信じています」と説明。2006年7月の旗揚げから定期開催したビッグマッチだったが、初の中止決定にも毅然と対応した。

 代替大会として11月22日に仙台PIT大会、同29日に東京・後楽園ホール大会を開催する。また、里村自身はボディービルコンテストへの挑戦を決意。フィットネス・ワールド・ジャパン(FWJ)が主催し、27日に大阪狭山市文化会館で行われるコンテストで「ウィメンズアスリートモデル」部門に出場する。

「出るからには優勝を狙いたいです。中止になった分、選手は各自でメンタルとスキルの向上に取り組んでもらいたい」と、最後は東北一の女鬼社長の表情に戻り所属選手にゲキを飛ばした。