センダイガールズの“怪物”ことワールド王者・橋本千紘(28)が、「太陽と土の娘」にパワーアップして戻ってくる。

 同団体は8月2日の宮城野区文化センター大会から観客を入れた興行を再開する。中止期間中は週の大半を宮城県内の農家で働いた。田植えやジャガイモ畑の草刈りなど、午前9時から午後3時まで太陽の下で汗を流し、夕方からは道場で筋トレに励んだ。

「貴重な経験になりました。かがみっぱなしだから、草刈りってむっちゃきついんです。腕も脚もパンパンになって、真っ黒になりました。太陽の下で土を相手に汗を流すのは充実感があった。試合ができないウズウズを地面にぶつけてきました!」と太くなった二の腕に力を込めた。

 約4か月ぶりの試合となるが「今は新人が4人いるので指導役もこなさなければならなかった。ほとんど毎日顔を合わせていました。中止期間を機に選手間の絆はより深まったと思う。東京や大阪では大会が再開してますが、仙台での大会再開は初めて。一丸となった仙女のプロレスを見てほしい」と自信を示す。

 お手伝いした農家は気仙沼市など5地区で「どの農家さんでも『橋本さんが一番頼もしい』と褒められました。大会が通常に戻っても農業は続けたいな、ウフッ」。頬を赤らめながら「農家の嫁にしたい女子レスラーナンバーワン」の看板に磨きをかけた。