【センダイガールズ】未曽有の危機もたくましく生きる!マット界初の「半農半プロ」に変身

2020年04月03日 16時35分

里村(前列中央)は農業で汗を流す。後列左は橋本千紘

 女子プロレス界の横綱こと里村明衣子(40)率いるセンダイガールズ(仙女)が、マット界初の「半農半プロ」団体に変身する。新型コロナウイルスの感染拡大により延期や中止が続くプロレス界は、未曽有の危機を迎えている。仙女も3月は3大会を開催したのみ。4月も12日大阪大会と22日新木場大会の中止が決まっている。他団体への出場が激減したことも大打撃となり、収入は急速に落ち込んだ。

 この状況を受け、里村は「旗揚げ以来最大の危機です。まだ黒字ですが、赤字に転じる前に対策を立てなければいけないと思った。プロレスラーであることの誇りを忘れてはいけませんが、それだけでは日々の生活ができない。4月と5月は全選手が週3日、地元の農家で働き、お給料も頂けることになりました。仙女には10代の選手が3人いますが、働くことの大切さを学ぶためにも農業に真剣に取り組みたい」と語った。

 3年前から、地元の宮城で米を育てる「農姫米プロジェクト」に参加。今年は農地も従来の1・3ヘクタールから3ヘクタールに増え、栽培地も東日本大震災の被災地復興のために始めた気仙沼市、仙台市若林区荒井、山元町に加え、蔵王町の4地区で米作りに励むことになった。もちろん日々の練習は欠かさずに続ける。

 今回の「農家就職」では、農姫米プロジェクトを推進する㈱五十嵐商会の紹介により、選手は3日から各農家で働く。「どの業界で働くにせよ大変な時期ですし、何より大地と接する農業なら感染の可能性は低い。力仕事はトレーニングにもなりますから。仙女はたくましく生きます」と里村は太い両腕に力を込め、オレンジのトラクターに乗り込んだ。