初の英国大会からWWE初戴冠へ。女子プロ界の横綱、「センダイガールズ」の里村明衣子(39)が22日、新たな誓いを立てた。

 仙女は27日(日本時間28日)英国マンチェスターで初の大会を開催する。2年前から2か月に1回のペースで英国で試合を続けてきた里村は「悲願でした。私は1年間(男子団体)ファイトクラブの王座を持っていたので、英国のプロレスファンなら誰もが顔を知ってくれている。この2年間で英国女子のレベルも一気に上がってきたので、開催に踏み切った」と明かした。

 対戦相手は因縁深いWWEのNXT・UK女子王者トニー・ストーム(23)。2018年のトーナメント「メイ・ヤング・クラシック」準決勝戦で敗退(トニーが優勝)。その後も英国とドイツで敗れて3連敗中。ワールド王座もディアナのSareee(23)に奪われており、今回のトニー戦は復活への序章とする決意だ。

「4連敗は許されない。勝ってトニーのベルトに挑戦できるところまで持っていければ最高かなと思います」。米国を経由せず、英国で日本人がWWE王座奪取を果たせば、これもまた快挙となる。

 9月15日には、WWEと提携する英国最大の団体プログレスが開催する5000人規模のロンドン大会参戦も決定した。仙女勢は23日深夜に英国に出発。前日のこの日午前中は、宮城米を育てる「農姫米プロジェクト」の草刈りに汗を流し「プロレスも農業も基本が大事」と妙に説得力のある言葉で必勝を誓った。