日米怪物対決が実現するのか。センダイガールズのワールド王者・橋本千紘(26)に対し、米インパクトレスリング所属で「米国の橋本千紘」の異名を持つジョーダン・グレース(23)が8日、挑戦を表明した。

 グレースはキャリア8年でインディ8冠王の実績を誇り、昨年10月には元WWE女子王者ジャズが保持するNWA女子王座にも挑戦。橋本(157センチ、70キロ)とほぼ同じ160センチ、60キロの究極肉体を誇る。スクワットプレスはMAXで102キロ。太もも回りは橋本の70センチを超える模様だ。

 昨年4月、仙台女子の英国遠征の際、総帥の里村明衣子(39)が初対面。当時からリストクラッチ式ドライバーを武器に連戦連勝を続けており「何から何までが橋本と同じで衝撃を受けた」と明かす。当初は「日本に行きたい」と友好的だったが、米国で頭角を現すと一気に強気に転じ、今回の挑戦表明に至った。

 橋本は11日の新宿フェイス大会で旧姓・広田さくら(40)とV3戦を行うが、これをクリアすれば4月16日の後楽園ホール大会でのV4戦が確実となっている。

 外国人との防衛戦は未経験だけに、怪物も緊張を隠せない。「試合の動画を見ました。怖いし、ショックです。私の化身が戦っているようで…。怖いと思ったのは初めてアジャ(コング)さんと戦ったとき以来です。ハア…」。ちなみに橋本は外国人との交際経験もなく、英語もほとんど話せない。追い打ちをかけるように里村は「どんどん未知の海外の強豪を当てていく」と鬼の経営者らしい指令。怪物王者に最大の試練が訪れた。