3月11日のノア・横浜文化体育館大会で行われるGHCジュニアヘビー級選手権の公開調印式が20日、都内で行われ、王者・原田大輔(31)と挑戦者HAYATA(30)が静かに火花を散らせた。

 自身率いるユニット「ラーテルズ」の同門対決に向けて、王者は「今まで戦ってきた相手の中でも一番油断ができない。集大成の一つとして、このタイトルマッチを迎えたい」と警戒心を強めた。大阪プロレス時代から何度もシングルで戦った相手だが、ベルトを懸けた一騎打ちはこれが初めて。潜在能力の高さは誰よりも知り尽くしている。

 挑戦者と同じく意識するのが、同日に杉浦貴(47)を挑戦者に迎えるGHCヘビー級王者・拳王(33)だ。「これまではその大会一番の試合を目指すっていう意気込みがあったけど、今回に関しては拳王と勝負したい。拳王の中でも最高の相手とやるし、どっちの試合が面白いのかってね」と、かつてはジュニア戦線でシノギを削った男に対抗心を燃やした。

 一方で寡黙な挑戦者は何を聞かれても「同じや!」といつものコメントに終始し、ベルトだけを凝視した。