ノアのGHCヘビー級王者・中嶋勝彦(29)が25日、1年前の躍進を再現することを誓った。

 27日の後楽園ホール大会では米国の強豪、ブライアン・ケイジ(33)を相手に7度目の防衛戦に臨む。ここまで5回の前哨対決は2勝3敗と負け越し。しかも13日の後楽園大会では直接フォール負けを喫しており「ヤバイ相手。パワーもあるし、予想以上に動けてバランスが取れている」と警戒心を強めている。

 その一方、肌を合わせることで収穫もあった。「セカンドロープからブレーンバスターをやったり、コーナーにパワーボムで投げつけたりと、あの選手と共通項があった。1年前を思い出しましたよ」。昨夏は新日本のG1に初出場。結果こそ5勝4敗で優勝決定戦の舞台には進めなかったものの、インパクトを残したのが最終公式戦で当時IWGPインターコンチネンタル王者だったマイケル・エルガン(30)を撃破したことだった。

 ケイジとエルガンは米国インディマットではタッグを組む関係。だからこそ、その後のGHC王座奪取へとつながった試合を重ね合わせることで勝利への自信をつかんだという。

 24日の夜には東京・赤坂で地域の防犯パトロールに参加。「G1でノアの中嶋勝彦として見られるようになり、ノアの一員であることに誇りを持った。ノアを代表して外敵を撃破する」。再び飛躍の夏にするつもりだ。