ノアの小峠篤司(31)が20日、約10年10か月ぶりに“GHC論争”を起こすことを予告した。

 小峠は25日の福島・郡山大会でGHCヘビー級王者の中嶋勝彦(29)に挑戦。「クソがつくほど真面目なチャンピオンやからね。ムチャクチャ怒らせたいんで、小細工を使ってでも勝ちに行く」と不敵な笑みを浮かべた。

 策もある。「もちろん狙っている」と認める丸め込み技での勝利だ。ジュニア時代は王者としての戦いが続いたこともあり“封印”していたものの、今回ばかりは違う。「俺はヘビー級で結果を残せてない。今回だって95%のファンが王者が勝つと思ってるはず。だからこっちは勝ち方にこだわらなくていいし、楽ですよ」

 2006年9月9日の日本武道館大会で行われた同王座戦では、丸藤正道(37)が当時の王者・秋山準(47)に「完璧首固め」で勝利し、初戴冠を果たした。だがタイトル戦での決まり手が丸め込み技であることにファン、選手間から賛否両論が起きた。「時代が動く時はアンチが出てくる。歴史が変わるとはそういうこと」(小峠)と感じるからこそ、ジュニアからヘビーに飛躍した丸藤の戴冠劇を再現させる構えだ。

 この日の横浜大会ではタッグ戦で中嶋と前哨対決。バチバチの攻防を制して自軍の勝利をアシストした。「AKB48の総選挙だって上位の順位の人より結婚発表した人が話題を持っていった。反響を起こしてナンボですよ」。01年9月以来となる東北地方でのGHCヘビー戦で“奇跡”を起こすつもりだ。