ノアの“獄門鬼2世”ことマサ北宮(28)が25日、「グローバルタッグリーグ戦」の全勝優勝を誓った。

 2年連続でGHCヘビー級王者・中嶋勝彦(29)とのコンビで出場し、ここまで3戦全勝の勝ち点6で単独首位に立つ。公式戦は残り4試合で「昨年とは明らかに違うチームだ。チームが負ける時はマサで、勝つ時は中嶋勝彦だったのが、今はこの俺が勝ってる。つまり両方がポイントゲッター。このまま全勝優勝する」と余裕の表情すら浮かべた。

 発奮材料もある。8日にプロモーション活動で石川・金沢市内を訪れた際、馳浩衆院議員(55)の事務所を表敬訪問した。馳氏は北宮をプロレス界に導いてくれた恩人とも言える存在。佐々木健介の引退パーティー以来、3年ぶりの再会となったが、体つきを確認され「もっと体をデカくしろ。このままじゃマサの名が泣くぞ」とゲキを飛ばされた。

「馳さんも目標にする一人。(師匠の)マサ斎藤が近寄りがたい殺気を放つ存在なら、馳さんは人を引きつける色気があるレスラーだった。厳しい言葉をもらって身が引き締まった」という北宮は“助言”に従い、筋トレの重量を増やし、食事も一気に増量したという。

 リーグ戦制覇からのGHCタッグ王座挑戦だけでなく、パートナーが持つシングル王座取りも視界に入れた。「今は胸を張って横に立ってる自負がある。いつでもいける」。優勝決定戦は5月4日の東京・後楽園ホール。ゴールデンウイーク真っただ中の聖地で、マサ旋風を巻き起こす。