14日のノア東京・後楽園ホール大会で行われたGHCタッグ選手権で、丸藤正道(37)、マイバッハ谷口(40)組が王者の杉浦貴(46)、拳王(32)組を下して王座奪取に成功した。

 カギを握ったのは、王者組から散々辛辣な言葉をかけられ続けた谷口だった。自らも「ラストチャンス」と位置付けた一戦で、雄たけびを上げながらパワー全開で奮闘した。王者組のラフ攻撃もあり、なかなかペースがつかめなかったが、倒れた拳王目がけて杉浦をボディースラム。さらにその上から味方の丸藤まで豪快に叩きつけた。終盤には杉浦と相棒の丸藤もまとめてぶん投げて、2人ともにKOだ。最後は残った拳王をマイバッハボム・ツヴァイで沈めた。

 試合後、新王者の丸藤は「グローバルタッグリーグ戦」(22日、新潟で開幕)に向けて「オレたちがチャンピオンのまま優勝するから」と“タッグ2冠”を堂々宣言。一方で、谷口は丸藤から「まだ早い!」となぜかコメントを許されず、無言でリングを下りたのだった。