ノアの天才・丸藤正道(37)が11日、解散も辞さずの構えでパートナーのマイバッハ谷口(40)に奮起を促した。

 丸藤は14日の後楽園ホール大会で谷口と組んで杉浦貴(46)、拳王(32)組のGHCタッグ王座に挑戦する。谷口は杉浦から「危機感が感じられない。もう井上雅央(47)のようになるか、引退しかないな」とバッサリ切り捨てられたばかりだった。

 しかし意外にも丸藤はハレンチ王の言葉に同調する。「杉浦の言葉は間違っていないよ。それに関しては、おっしゃる通り」。さらには「仲良しこよしをするつもりはない。今回ふがいない戦い方をすれば、グローバルタッグリーグ戦(22日、新潟で開幕)もエントリーされてるけど、もう隣に立つ必要はない」と負ければコンビ解消→リーグ戦辞退の可能性すら示唆した。

 もちろん厳しい言葉は期待への裏返しだ。丸藤は「今回は俺じゃなくて谷口にかかっている。徐々に変わり始めているのは感じてますよ。俺がコントロールしきれないくらいになってほしい」とタイトル戦での大爆発を望んでいる。

 この日の横浜大会で谷口は杉浦との一騎打ちに出陣するも、フランケンシュタイナーで敗北。またもや「(危機感を)感じないから、引退しろって言ってんだよ!」と辛辣な言葉を浴びせられた。もう後がない谷口は、鬼のような形相で「負けないから引退しないし(井上雅央にも)ならない。絶対勝つ!」と反論した。

 一方の丸藤は拳王との一騎打ちで激しい打撃戦を展開。最後は虎王とハイキックの相打ちで両者KOの引き分けに終わったが、王者を圧倒していた。崖っ縁に立たされた谷口の大逆襲はなるか――。