ノアの潮﨑豪(35)が7日、プロボクシングの東洋太平洋フェザー級王者・竹中良(31)に王座奪取を誓った。

 潮﨑は12日の横浜文化体育館大会で中嶋勝彦(28)のGHCヘビー級王座に挑戦する。決戦を目前に控えたこの日、親交のある竹中から刺激を受けようと、三迫ボクシングジム(東京・練馬区)を訪問した。

 竹中は2月9日に後楽園ホールで荒谷龍人(29=KG大和)に4RKO勝ちして3度目の防衛に成功。この一戦を観戦した潮﨑は「王者の風格というか余裕のようなものが感じられた。ジャンルは違うけど、自分も頑張らなければと強く思った」と明かす。

 2人は同じ熊本県出身だ。故郷は昨年4月の熊本地震から復興へ向かっている最中とあって「自分の戦う姿が少しでも力になってくれたらうれしい」と口を揃えた。さらに竹中は潮﨑に「熊本で世界戦をやりたいんです。目の前のことをしっかりやれば、必ず世界は取れると信じているので」と夢を語った。

 この言葉に潮﨑も心を動かされた。「僕もそう言えるようになりたい。まずは中嶋選手からベルトを取って、熊本で防衛戦をできる流れに持っていきたい」と呼応。お互いに「一緒にタイトルマッチを熊本でできたら最高ですね」(竹中)、「ぜひそうなるように頑張りましょう!」(潮﨑)と誓い合った。

 熊本でプロレスとボクシングのタイトル戦が同時開催となれば、大きな話題となる。すべては故郷のため。壮大な夢実現に向け、潮﨑は中嶋を撃破して王座を奪うつもりだ。