ノアのGHCヘビー級選手権(3月12日、横浜文化体育館)の調印式が7日、都内で行われ、王者・中嶋勝彦(28)と挑戦者・潮崎豪(35)が火花を散らした。

 まずは潮崎だ。8か月ぶり4度目の戴冠を狙う挑戦者は「同じ2004年デビューの選手として、ずっと意識していました。6年ぶりのシングルということですが、以前のシングルマッチとは意味合いが違う。あの時とは別ものの中嶋戦だと思っています」と表情を引き締めた。

 2人はこれまでシングルで3度対戦。潮崎が2勝1分けと勝ち越しているが、あくまで中嶋がジュニアヘビー級時代の話。ヘビー級の頂点に立った同期への警戒心は強い。それでも「彼の蹴りに一歩も引くつもりはない。すべて受け止めた上で、俺が勝ちます」と高らかに予告した。

 昨年10月23日の横浜大会で杉浦貴から王座奪取し、鈴木みのる、マサ北宮、杉浦を相手に3度の防衛に成功した中嶋もここで止まるわけにはいかない。潮崎から「生まれ変わるノアにふさわしいチャンピオン」と持ち上げられたことに対しても「今の俺にはそんな言葉は必要ないですね」と冷静に返答。

 さらに「2人の戦いは今のノアにとってターニングポイントの試合になる。でも、最後に立ってるのはこの俺。改めてノアのエースだってことを証明する。なぜなら、俺は止まらねえ!」と豪語し、14日の後楽園大会からスタートする前哨戦が待ちきれない様子だった。