ノア11・22新潟市体育館大会で行われるGHCジュニアヘビー級選手権の調印式が21日、東京・有明のノア事務所で行われ、王者・小峠篤司(31)と挑戦者・原田大輔(30)が出席した。

 大阪プロレス時代からライバル関係にある2人が同王座戦で激突するのはこれが4度目。昨年1月24日の大阪大会以来、1年10か月ぶりの対戦となる。

 1勝2敗と負け越している原田は「一つの節目の戦いになると思う。(前回の対戦から)自分の中で課題を見つけてやってきた。(デビューから)10年たった原田大輔のプロレスをぶつけ、最後はベルトを持ってリングを下りる」と豪語した。

 これまでノンタイトル戦も含めた2人の一騎打ちが行われたのは、地元の大阪と東京だけで、新潟では初。王者としてV2戦の舞台を迎える小峠は「しっかり新潟のお客さんに小峠vs原田を響かせたい。今はボクがチャンピオンなので(ノアを)けん引していけたら」と表情を引き締めた。

 また立会人として調印式に同席した内田雅之会長(54)は、決戦に臨む2人を静かに見守った。2012年9月29日のノア後楽園大会で、全日本プロレス所属だった近藤修司(38=W―1)が同王座を巻いた際、内田氏は全日プロの社長を務めていただけに、縁のあるタイトルだ。しかも金丸義信(40)からベルトを奪取した近藤は試合後、内田氏の肩にベルトをかけていた。

 そんな経緯があるからこそ内田氏は「私自身もGHCというベルトの重み、価値を十分に理解している。そして私が(今月から)ノアに携わるようになって初めてのチャンピオンシップ。ノア同士で戦ってくれるのは感慨深いものがあるし、この戦いに注目してほしい」と語った。