ノアの新GHCヘビー級王者・中嶋勝彦(28)が24日、他団体王者に“宣戦布告”した。

 前夜の横浜大会で杉浦貴(46)を破り、同王座初戴冠。この日は東京・有明のノア事務所で一夜明け会見を行い「若い力で新しい時代が動きだしたので、1分、1秒を俺たちのものにしたい。やっと手に入れたベルトだけど、もう次を向いている」と語った。

 視線の先にあるのは団体内外のライバルたちだ。特に意識するのが新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)と全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(27)。同じ20代王者として団体をけん引する立場になり「負けたくない。2つのベルトも素晴らしいけど、俺はGHCが一番だと思ってるし、このベルトを大きくする」と誓いを新たにした。試合内容に話題性、そして防衛期間とすべてにおいて“勝利”を目指す。

 もちろんノア内でも倒すべき相手がいる。「丸藤(正道)さんとやって、本当に時代が変わったことを見せたい」。「グローバルリーグ戦2016」(11月3日、後楽園で開幕)でAブロックの中嶋はBブロックで昨年覇者の丸藤を優勝決定戦(同23日、後楽園)の相手に指名。団体の象徴を倒し、名実ともに頂点を狙う。

 一方でファンからは「お前にできるのか?」という厳しい声も届くなか「逆にありがたい声。納得させますよ」と誓った新王者は、前だけを見て突き進む。