GHCタッグ王者の丸藤正道(36)、矢野通(38=新日本プロレス)組が16日、ノアの東京・後楽園ホール大会で中嶋勝彦(28)、マサ北宮(27)組の挑戦を退け3度目の防衛に成功した。

 若き挑戦者組を迎え撃った王者組は、序盤から巧みな連係で相手の動きを分断。試合巧者ぶりを存分に見せつけ主導権をガッチリ握る。

 15分過ぎには矢野の背中を踏み台にして丸藤が中嶋に虎王を発射。北宮を孤立させて一気に勝負に出る。丸藤のトラースキックと矢野の急所攻撃のコンビネーションを決めると、そのまま丸藤が虎王を2連発。最後は不知火で完璧な3カウントを奪ってみせた。

 丸藤は試合後のリングで「明日から1か月ほど席を外しますが…」と新日プロ真夏の祭典「G1クライマックス」(18日、札幌大会で開幕)への参戦を改めてファンに報告。期間中のノアのシリーズを欠場しての参戦となるが「間違っていると思うヤツ、俺が結果を出して納得させてやる」とキッパリ。最後は「G1決勝で会うのは? ヤノ、マルフジ」のコールで締めた。

 近年は苦境が続いていたノアの活動を一時休止してまで臨む4年ぶりのG1。手ブラで帰ってくるわけにはいかない。初戦からIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカとの初シングルという大一番を控える丸藤が、史上初の他団体所属選手によるG1制覇を狙う。