ノアの〝プロレスリング・マスター〟こと武藤敬司(59)が清宮海斗に〝3大必殺技〟の使用を許諾した。

 16日の日本武道館大会で武藤は自身の「ファイナルカウントダウンシリーズ」初戦に臨み、清宮海斗(25)と激突した。
 
 試合中盤、意表を突く逆回転のドラゴンスクリューからの足4の字固めで武藤がペースをつかみ、雪崩式フランケンシュタイナー、閃光魔術弾3連発で清宮を追い込んだ。ところが4発目をブロックされペースをつかまれると、低空ドロップキックにドラゴンスクリュー、フラッシングエルボーと掟破りの〝完コピ技〟連発で反撃され、最後は足4の字固めで無念のギブアップ負けとなった。
 
 武藤は試合後、悔しさをにじませて「清宮は、非常に俺のことを研究してきてたな。でもさ、〝対・武藤〟にはいいかもしれないけど、これからのあいつの敵は俺だけじゃねえから」と指摘する。さらに自身の技を完コピしてきた清宮に「神奈月の方がうまいんじゃねえか?」と武藤流ジョークをはさみつつ「俺に勝ったご褒美として、ドラゴンスクリュー、足4の字固め、シャイニングウィザードをあいつに譲るよ」と使用を〝許諾〟。最後に「その代わりそれでノアがもうかってきたら、後でロイヤリティー取るから」とオチを付けることを忘れなかった。