ノアのGHCタッグ戦線に急展開だ。24日横浜ラジアントホール大会で、杉浦軍の杉浦貴&鈴木秀樹&元WWE戦士ティモシー・サッチャーがマイケル・エルガン&マサ北宮&稲村愛輝と6人タッグで激突した。

 鈴木はエルガンにアンクルホールドやバックドロップを積極的に仕掛けると、エルガンもスリーパーやボディースラムで反撃する。終盤には互いにエルボーがパンチのような動きになり、レフェリーから指摘されるなどヒートアップ。最後はサッチャーがマサ北宮にフジワラアームバーでギブアップを奪い、勝利を収めた。

 試合後、鈴木はサッチャーとリングに上がり、GHCタッグ王者組のエルガン、マサ北宮に「分かりやすいだろ? 2人ここに立って、チャンピオンの負け。いつでもやってやるよ」と挑戦を表明した。

 かつて鈴木は杉浦ともタッグのベルトを巻いたが「杉浦軍は強いやつが一人ひとり集まっているし、チームとしてベルトをあきらめていない」と強調。さらに「彼(サッチャー)は明確な結果を出した。ノアに来た証しを残したいと言っているので、挑戦するということ」と、WWE・NXTで活躍していたサッチャーもタイトルを熱望していることを明かした。

 王者組の印象について、鈴木は「強さの中にうまさがあって素晴らしい選手」とした上で「だからこそ僕らが勝てばもっと価値が出ると思う」とベルト奪取に意欲を見せた。

 一方でマサ北宮は「チャンピオンとして分かりやすい挑戦表明をいただいた。悔しいけど、ベルトも喜んでいるよ」と反応。こうして鈴木、サッチャー組を迎え撃つことが決定的に。タッグ王座戦線が混沌としてきた。