ノア7日の後楽園ホール大会で、ゼロワンの世界ヘビー級王者・田中将斗(49)がGHCナショナル王者・船木誠勝(53)に挑戦を表明した。

 この日の大会で田中は望月成晃、サイモン・ゴッチと組み船木、拳王、中嶋勝彦組と対戦。開始早々から船木とグラウンド・打撃両方で緊迫した攻防を展開した。

 終盤には船木の蹴りに大苦戦を強いられ、リング上で孤立してしまった田中だったが、最後は執念を見せつけた。腕ひしぎ十字固めに捕らえられながらも、その状態のまま船木をまたいで押さえ込み。起死回生の3カウントを奪ってみせた。

 現王者からピンフォール勝ちを収めた田中は「久しぶりにじっくりシングルでやりたいです。シングルやらせてください」と要求。ベルトを掲げた船木は「会社が用意した場所でシングルやります。タイトルかけてやります。今日みたいなことにはならないです」と豪語し両者の王座戦が確実となった。

 田中は4日の押忍プレミアム興行「大谷エイド」(大田区総合体育館)で杉浦貴を破り世界ヘビー級王座を奪回したばかり。それでも「別にベルトを持っているから他のベルトに挑戦しないとか、欲しいものがあるのに取りにいかないとか、そういう小さいことは考えてないので。ベルトを持っていようが、持っていまいが、欲しいと思ったらそこにチャレンジするもんやと思ってる」と、貪欲に次のベルトを狙う決意を明かしていた。