チームワークは上々だ。ノア30日の両国国技館大会で、GHCタッグ王者で「杉浦軍」の杉浦貴(51)、鈴木秀樹(42)組が拳王、中嶋勝彦組を下し、初防衛に成功した。

 試合は一進一退の熱戦となり、中盤には鈴木が挑戦者組から集中攻撃を受ける場面も。中嶋の蹴りに苦しみながらも耐え抜くと、最後は鈴木が中嶋にパイルドライバー、ドラゴンスープレックス、ダブルアームスープレックスとたたみかけて3カウントを奪った。

 すると試合後には杉浦軍のレネ・デュプリとイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.から挑戦を表明される。コロナ禍で来日ができなくなり、2020年4月に獲得したGHCタッグ王座の返上を余儀なくされた2人には挑戦の資格ありとして、鈴木は「ウィー、アクセプト。やろう」と受諾した。

 その後、鈴木は「僕らの方がチームワークが良かったと思う。そこでしっかり勝ち切れた」と振り返る。杉浦からも「中盤つかまっている時も目を見たら余裕があったからね。最後決めてくれたのはさすがです」と信頼を寄せられた。

 決定的となったデュプリとワグナーを迎えてのV2戦に向けても「きっちりいい試合をしたい」(鈴木)と闘志十分。安定感のあるタッグチームとなりつつある杉浦&鈴木は長期政権を築けるか。