ノア30日の両国国技館大会でGHCヘビー級王者・藤田和之(51)に挑戦する潮崎豪(40)が13日、崇高なる戦いでのアルコール根絶を宣言した。

 潮崎は8日後楽園大会の前哨戦で、濃いめのハイボールを飲み豹変した藤田にKOされた。この日の調印式では藤田から「先日は大変申し訳ございませんでした」と謝罪を受けたが、冒頭にビール2杯を飲み干してからの行動だっただけに困惑。着席を促しても最後まで頭を下げ続けられたため、質疑応答は潮崎に集中する異例の会見となった。ちなみに潮崎が退席すると、藤田は再びビールと濃いめのハイボールを一気飲みしていた…。

 完全に〝藤田ワールド〟に主導権を握られた潮崎は「どうすりゃいいの、あの状況…」と振り返りつつも「それだけ、今までにない調印式、今までにない王者像をつくってきていると感じたので。そこがGHC王者藤田和之なんだろうと」と必死に好意的に受け止めた。

 王者として藤田を迎え撃った2020年3月のGHC王座戦では、30分以上のにらみ合いを展開した上で勝利。「あの時は向こうからの挑戦と受け止めて、30分ちょっとにらみ合いを続けましたけど、前回と違う立場の戦いなので。挑戦者としての潮崎豪を今の王者にブチ当てていきたい」と宣言した。

 とはいえ、こと王座戦となればアルコールに依存している藤田の姿は見過ごせない。「(謝罪が)嘘なのか本当なのか分からないですけど。もうリング上では飲ませない。当日はこっちのセコンドで完全に阻止してもらって。ケンドー・カシン選手がセコンドに就くのであれば、手荷物検査をしてもらって。酒は持ち込ませない」と要求。「GHC戦は酒を飲みながら戦うもんじゃない。崇高な戦いにしていかなければならないという使命を持って戦いたいです」と〝崇高〟を強調していたが、果たして…。