ノアのGHCヘビー級王者・藤田和之(51)の謎の行動が意外なところに飛び火した。

 8日の後楽園ホール大会では会場入りするや「いつもありがとうございます」と威勢よくスタッフにあいさつ。「皆さんあってのわれわれ選手ですので。どうぞ食べてください」と、地元の千葉・外房の名店で購入した「かねきちのいちご大福」50人分を差し入れる大盤振る舞いだった。

 先日はノア道場を訪れ、20キロの牛肉といちご大福を差し入れたばかり。2月の王座奪取&ノア入団を機に礼儀正しい態度を見せているが、そろそろ信じていいだろう。

 ところが…試合では一変した。V2戦(30日、東京・両国国技館)で迎え撃つ潮崎豪(40)と最初で最後の前哨戦に臨んだものの、セコンドに就いた盟友の〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンがビールと間違えて用意したハイボールを飲み干した直後にひょう変。顔面蹴りで沈めた、潮崎の口の中にカマボコを押し込む始末で「野獣・藤田和之」が復活してしまった。

 困惑するカシンは「カマボコがマネしてるから、カチンときてるのかもしれない。あれだけ毛嫌いしていたのに、なんでマネだけするんだって話ですよ」と声を落とす。

 藤田が「カマボコ」呼ばわりする全日本プロレスの諏訪魔(45)が、このところ同じように「いい人」に変身したことが影響を及ぼしている可能性があるという。

 V2戦へ「何か不吉な予感する」と口にしたカシンは「カマボコ! だからダメなんだ。今まで言うことを聞いてきたのにTAJIRIを追い出して木原のオヤジを復帰させようとしている。そんなことやってるからカマボコなんだ!」と意味不明のことを口走っていたが、とにかくGHC王者の動向に注目だ。