横浜武道館史上初めて、スタンド席から転落したレスラーとなった〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンが改名を視野に入れた。

 カシンは13日のノア・横浜武道館大会で6人タッグ戦に出場。試合では因縁のキング・タニーとやり合い、場外戦の末に数メートルの高さがあるスタンド席からアリーナに転落する事態になった。何とかリングに戻ったカシンだが、そのダメージは大きくタニーのファンキープレスで3カウントを聞いた。

 試合後はノーコメントで状況が状況だけに経過が心配されたが、予定通りサイン会を開催。それでもケガの状況を問うと首を横に振り「当分(試合には)出られないです」と告げた上でこう続けた。

「あの時、東スポが床に敷いてあればクッションになって大丈夫だったのに…。でも(WWE)NXTで日本人コーチ1号になれたのに続いて、横浜武道館のスタンドからの転落レスラー1号になれた。歴史に名を残せて光栄です。これからは『ケンドー・カシン1号』としてやっていきたいです」

 また、この日の第5試合で稲村愛輝と対戦した盟友の〝野獣〟藤田和之を「普通に、ちゃんと戦えてましたよね。ノアに染まったな、って思います」と高評価。115キロの巨体を苦も無くブレーンバスターで投げ、最後はパワーボムで叩きつけた野獣に「娘さんの練習パートナーを務めるために練習してて好調だって言ってましたからね」と目を細めていた。