17日のノア・クラブチッタ川崎大会で田中将斗(48)がGHCヘビー級王者・中嶋勝彦を撃破し、ベルト奪取へ勢いをつけた。

 この日、田中はメインでGHCナショナル&世界ヘビーの2冠王者・杉浦貴と組み、中嶋、望月成晃組と対戦。28日の熊本城ホール・シビックホール大会での「GHCナショナル王者・杉浦貴VS挑戦者・望月成晃」と、30日の福岡国際センター大会での「GHCヘビー級王者・中嶋VS田中」の両タイトル戦のダブル前哨戦とあって両軍激しくやりあった。

 だが、杉浦とはかつて「弾丸ヤンキース」として名をはせた名コンビとあって、徐々にペースを握ることに成功だ。中嶋を杉浦のヒザと田中のエルボーで挟み撃ちにするなど好連係も発揮。最後は田中が中嶋をスライディングDで沈めた。

 試合後、マイクを持った田中は中嶋に「お前の腰からベルトを引っぺがしたるからな」と通告。さらにこの日コンビを組んだ杉浦に向き直ると「この間負けたばかりだからチャレンジできるチャンスはないかもしれんけど、何か持ってきたら、その先にはあなたがいると思ってます」と告げた。

 田中はゼロワンのシングル王座「世界ヘビー」の前王者で、8月に杉浦とのGHCナショナル王座もかけた2冠戦に敗れベルトを流出させている。それだけに「俺はまたはい上がって、中嶋を倒して、あなたも倒すから、そこまで待っといてください」とリベンジを誓った。

 その後「先のことを言っちゃったかもしれんけど、またここにたどり着くのは、まだまだ先やと思ってるから。だから今現時点での目標は中嶋からベルトを獲ること。今はそれしか見てない」と改めて目の前の一戦に集中すると強調。一方の杉浦も「俺もその先のこと聞いちゃったからね。俺も防衛しないと、そこは実現しないから。男の約束だから。お互いがベルトを持ってまた戦う時がくれば、最高じゃない?」と再戦を見すえ、王座防衛に力を込めた。