ノアのGHCヘビー級選手権(10日、エディオンアリーナ大阪)の調印式が8日、都内で行われ、V3戦に臨む丸藤正道(42)が改めて存在感を誇示することを誓った。
 
 V3戦では、シングルリーグ戦「N―1 VICTORY」で史上初となる連覇を果たした中嶋勝彦を挑戦者に迎える。「いつも通りいきたい。彼がノアに来て、最初は前菜だった男がメインデッシュになった。僕はおいしいものが大好きなんで食べ尽くしたい。果たしておなかがいっぱいになるのか、食い足りないのか、おなかを壊してしまうのか」と猛獣が獲物を狙うかのごとく目をぎらつかせた。
 
 一方で自身は今年のN―1は不参加。そのN―1は準決勝、優勝決定戦が行われた3日の後楽園ホール大会ではチケットが完売となるなど大盛況となった。
 
 これに対し「正直な話、非常に焦った。あれだけの戦いの中に自分がいないのに盛り上がった。これ俺、いらないんじゃないかと焦りながら見ていた」と複雑な胸中を吐露した。

 それでも「しばらく試合をしていない俺に、ちまたではコンディションや試合勘を問う声があるが愚問。俺を誰だと思っているんだ。とにかく試合がしたくてしょうがない。楽しみ」と久々の試合で、改めて自身の力を証明することを誓った。