ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」Dブロックは船木誠勝(52)が全勝で突破を決めた。

 26日の後楽園ホール大会で各ブロック最終戦が行われ、船木は勝ち点4で首位に並ぶ藤田和之と激突。2年ぶりの一騎打ちはグラウンドでの静かな攻防からスタートした。野獣パワーに苦しむ場面もあったが、最後は5分5秒、顔面蹴りで勝利した。

 試合後は「大きな山を乗り越えたのでひと安心。作戦を立てて序盤から自分で動かしていったのがよかった。自分は投げに対して弱いけど、耐えしのげば何とかなると思っていた。長い時間になる前にチャンスをうかがっていた」としてやったりの表情。藤田の強烈なパワーボムで若干、首を痛めたというが「1週間後には治します」と自信を見せた。

 準決勝(10月3日、後楽園)の相手は、逆転でCブロック突破を決めた中嶋勝彦(33)に決定。「念願ですね。一番脂が乗っている30代との対戦はこっちも試される。一番楽しい」と対戦を心待ちにした。