ノアの26日・後楽園ホール大会で、シングルリーグ戦「N―1 VICTORY」の各ブロック最終戦が行われ、中嶋勝彦(33)が逆転でCブロック突破を決めた。

 試合前の時点で1勝1敗の勝ち点2。勝ち点3で同ブロック首位の桜庭和志と田中将斗を追う展開で、準決勝(10月3日、後楽園)に進出するためにはこの日の桜庭に勝利し、なおかつ鈴木鼓太郎と対戦する田中が負けることが条件という厳しい状況だった。

 だが、直前の試合で田中がまさかの黒星。勝てば突破となる中嶋は、序盤から鋭いローキックで主導権を奪いにかかった。桜庭の関節技地獄に苦しみながらも、ハイキック合戦を気合で制す。再三のスリーパーも耐え抜き、最後はバーティカルスパイクでとどめを刺した。

 ここ一番で勝負強さを発揮した昨年度の覇者は「運も味方にして通過できた。今日勝ったことは忘れない」と喜びを口にした。そして「決勝トーナメント、もうここまできたら俺しかいないだろ」と、前身となる「グローバルリーグ戦」を含めて史上初となる2連覇へ怪気炎を上げた。

 準決勝ではDブロック首位通過の船木誠勝と対戦する。