ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」が12日後楽園大会で開幕。Bブロック公式戦でケンドー・カシンが拳王を手玉に取り初勝利を挙げた。

 N―1初出場のカシンは、開始のゴングと同時に握手を求めクリーンファイトを誓ったかと思えば、すぐさま場外に降りるなど拳王を翻弄。その後も執拗に場外戦に誘うなど、独特なペースで試合を進めていく。

 アンクルホールドに捕らえられると、シューズを脱ぎ捨てて逃れるも、ハイキックを浴びて再び窮地に。さらにスリーパーホールドに捕らえられてしまう。だが今度はオーバーマスクを脱ぎ捨てて脱出。予想だにしなかった〝脱皮〟にぼうぜん然とする拳王を首固めで丸め込み、まんまと3カウントを奪った。

 11日の前日会見での「老人たち、オッサンたちはNOAHを小遣い稼ぎの場所にしか思ってない」という拳王の発言に対し、カシンはなぜか同調し「小遣い程度ではなく、もっともらえと言ってくれてるんでしょう。ノアに老人ホームを建ててもらえと」と拡大解釈していた。この日のバックステージでも拳王と乱闘を繰り広げ「老人ホームつくれ。お前が俺らの面倒をずっと見ろ。ちゃんと資格取れ、資格」と要求。「とりあえず、これで老人ホーム・ノア、ノア・ケアハウス設立の第一歩になったと思います。皆さんも、ぜひ」と、リーグ戦の範ちゅうにとどまらない大きな1勝となったことをアピールしていた。