ノアの6日、東京・新宿大会で無頼派集団「金剛」のリーダー・拳王(36)がシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」(12日、東京・後楽園ホールで開幕)に向け、怪気炎を上げた。

 この日はメインの4対4イリミネーションマッチ(拳王、杉浦貴、鈴木鼓太郎、マサ北宮組 VS 清宮海斗、稲葉大樹、中嶋勝彦、齋藤彰俊組)に出場。全員がN―1出場選手という前哨戦となった一戦で拳王は、敵軍の齋藤とローの蹴り合い、さらに中嶋とは会場内がどよめくほどの音を響かせながらミドルキック合戦を展開した。

 そんな中、自軍の北宮、鼓太郎、敵チームの中嶋、齋藤が脱落し、清宮、稲葉を杉浦とともに迎え撃つ形となった。

 杉浦はオリンピック予選スラムで稲葉を片づけるが、清宮に場外に追い出されて離脱。拳王は清宮との一騎打ちとなった。

 張り手やエルボー合戦でお互いが意地をぶつけ合う中、清宮のジャーマンスープレックスで窮地に陥る。それでもハイキックの連打で局面を打開するや、最後はPFS(ダイビングフットスタンプ)で54分を超える長期戦を最後まで生き残った。

 試合後はN―1に向け「俺は今日のような熱い戦いが大好きなんだよ。ノアの戦いに飢えてんだよ。ノアは総合格闘技の延長でも、アートでも作品でもねえ。俺がノアの戦いを貫いてN―1王者になってやる。そして(GHCヘビー級王者)丸藤正道のベルトを奪ってやる」と豪語。気合十分のままリーグ戦に臨む。