ノア11日・仙台サンプラザホール大会でのGHCヘビー級選手権(王者・丸藤正道VS挑戦者・杉浦貴)の調印式が5日に行われ、団体を長年団体を支えてきた生え抜き同士が決戦へ火花を散らした。

 同王座の最多防衛記録「14」を保持し、史上最多となる5度目の戴冠を狙う杉浦は「丸藤正道と杉浦貴がGHCのベルトをかけて戦うというこの状況、シチュエーションが大事、大切なわけで。自分自身、大事に大切に戦おうと思ってます。仙台に集まってくれる皆さんに最高のものを提供できれば。そのうえで俺が勝ちます」と宣言。

 杉浦軍とエムズアライアンスの大将同士の王座戦であり、GHCナショナル王座との2冠もかかった頂上決戦となる。だが「今回に限っては、軍団代表というじゃなく、ノアを背負ってきた俺と丸藤正道の個々の戦いだと思ってます。2冠? 結果的にそうだけど、いま言われて気付いたってことは、あまり意識してないってことなんでね。このベルトに集中したいので、まったく俺のなかでは考えてないし、意識してないです」とGHC取りにのみ集中している様子だ。

 初防衛戦となる丸藤も、これまで数々の激闘を繰り広げてきた杉浦の存在を強烈に意識している。

「新鮮さという点ではもしかしたらないかもしれないけど、歴代の偉大なる先輩たちが見せてきたように、僕と杉浦貴じゃないと見せられない戦いが、今回しっかり見せられると思ってるので。なかなか大変な相手ではありますが、僕のすべてを出して、杉浦貴に勝って、このベルトを巻いて最後リングに立っていたいと思います」と必勝宣言。

 仙台決戦へ向け「プロレスリングノアの戦いというものを、全国に広めなければ意味がないと思ってるので。この仙台を皮切りに、またいろいろなところでタイトルマッチをやっていけたらいいなと思いますし、それをやるのは俺だなとしっかり自覚してやっていきたいと思ってます」と目を輝かせていた。