ノアのエース・清宮海斗(24)が、暗闇でもがき苦しんでいる。

 4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2021」(6日、さいたまスーパーアリーナ)では稲村愛輝(28)と組み、DDTの竹下幸之介(26)、上野勇希(25)組との団体対抗戦を控えるが、話題の中心から遠ざかっている。

 3月にGHCヘビー級王者の武藤敬司(58)に敗れてからスランプに陥った。「気づいた時には試合で結果が出ず、その答えが見つからない状態になっていた」

 ヒントをつかむため“IQレスラー”桜庭和志(51)の元でグラップリングにも挑戦した。「考えもなく行くだけじゃなく、テーマを持って、ある日は『力をゼロにしてやってみよう』と。脳も体も脱力して、状況に対して自分はどう反応するか確認したり」と試行錯誤が続く。

 その上で答えはリングにあると確信した。「サイバーフェスは制御をかけずにいきたい。最悪、試合が壊れてしまっても仕方ない」。大舞台で輝きを取り戻すきっかけをつかむ。