ノアは1日に都内で会見を開き、13日、26日、27日に無観客配信大会を開催すると発表した。

 27日大会では昨年5月以来、約1年ぶりにGHCヘビー級王者・武藤敬司(58)の化身グレート・ムタが出場する。対戦相手は未定だが、代理人として会見に出席した武藤は「グレート・ムタは魔界でちょっとうつ気味になっている。本が出版されるので試合を通じてアピールしたいと名乗り出てきた」と出場の理由を明かした。

 昨年に続き、ムタは無観客での試合となるが「思う存分、毒霧が吹けると思っていると思う。武藤敬司とグレート・ムタは最大のライバル。この半年くらい武藤敬司がすごく頑張っていて非常にジェラシーを起こしている。(無観客でも)武藤とは違った方法、形で表現してくれるんじゃないか」と期待を寄せた。

 気になるムタのメンタル面については「去年、アメリカとかで3、4試合、今年もイギリス、アメリカで試合がキャンセルになった。ストレスがたまっているので発散するしかないと思っていると思う」と語った。

 また、団体創設者の三沢光晴さんの命日となる13日には「三沢光晴メモリアル2021」が配信される。今年は三沢さんの十三回忌で、丸藤正道(41)は「僕個人としてはいろいろな思いがある。あえて出さないようにしているが、十三回忌という点で自分の中で大切なものは出して、ファンの人が何か感じられるものを表現できればいい」と意気込みを語った。