【ノア】武藤GHCヘビー級王座V2の裏に「俺はゴルゴ13だ!」

2021年04月30日 11時30分

北宮(左)を下した武藤がさらなる防衛ロードを突き進む

 58歳の勢いは止まらない。プロレスリングマスターことノアのGHCヘビー級王者・武藤敬司(58)がマサ北宮(32)とのV2戦(29日、名古屋)を制し、6月6日「サイバーファイトフェスティバル2021」(さいたまスーパーアリーナ)で丸藤正道(41)とのV3戦が決定した。戴冠から2か月半がたち、自らを「ゴルゴ13」と呼ぶ天才に変化が起きている。

 武藤が尊敬する“獄門鬼”マサ斎藤さん(享年75)を師匠に持つ北宮との一戦は、2度も監獄固めの餌食になる苦しい展開を強いられた。それでもレフェリーを踏み台にした閃光魔術弾で窮地を脱し、5発目となる代名詞で振り切った。「『マサ斎藤のイズムを受け継いでいいか査定する』と(試合前に)言ったけど、受け継いでいいよ。俺が後見人になってやる」

 試合後はユニット「エムズアライアンス」の同志、丸藤の挑戦表明を受諾。ノア、DDT、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体合同興行でのV3戦が決まった。同大会ではDDTのKO―D無差別級王者・秋山準(51)対HARASHIMA(46)の王座戦も決まっており、どちらがメインかも注目になる。

 武藤は日本武道館大会(2月12日)で潮崎豪(39)を破り、同王座史上最高齢でベルトを奪取した。「ずっと同じルーティンができている。タイトルマッチの前日だろうが酒飲んで、終わったらまた飲んで。それを守れているのが重要なんだよ。コロナ禍っていうのもプラスになっているかも。宴席とかがないおかげでルーティンを守れて、いい状態をキープできているから」と胸を張る。

 コンディションを維持できていることで、気持ちの面にも変化が訪れた。「最初は『タイトルマッチは半年に1回くらいがいい』って言ってたけど、毎月タイトルマッチを組まれていると『期待に応えないと』って思うよね。おかげで若返るというか」

 1980~90年代に米国マットで活躍した経験も生きている。「アメリカのプロモーターの期待の120%のものを出し続ければ使われ続ける。でもそれが30%、60%ではすぐ切られる。そういう経験をしているから、ノアでも同じことを実行しているわけよ。『武藤と契約してよかった』って思ってもらえなかったら、すぐにこう(解雇)だよ。そう思うことでメンタルにもいい影響が出ている」と分析する。

 だからこそ今の武藤に年齢など関係ない。「俺はゴルゴ13じゃなきゃいけねえんだよ。ゴルゴ13って年を取らねえじゃん。そしてゴルゴ13のように必ず仕留めるよ」。天才は、まだまだ戦いの最前線を走り続ける。

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