ノア14日の福岡国際センター大会セミでは、ノア超党派軍が「金剛」を一蹴。ノアの歴史をつくり上げてきた潮崎、丸藤、杉浦、鈴木の4人が豪華共演で勝利を決めた。

 一夜限りの合体を果たしたノア超党派軍は、前GHCヘビー級王者の潮崎豪(39)、「エムズアライアンス」の天才・丸藤正道(41)、杉浦軍のボス・杉浦貴(50)、ジュニアの重鎮・鈴木鼓太郎(42)のメンバー。ノアの象徴でもある4人が党派を乗り越えて集結し、GHCタッグ王座を保持する中嶋勝彦(33)とマサ北宮(33)の〝ジ・アグレッション〟、征矢学(36)、タダスケ(35)の「金剛」を迎え撃った。

 先頭は潮崎と中嶋。中嶋が昨年8月、金剛に電撃加入するまでは元AXIZとしてGHCタッグ王座に君臨していた元盟友だ。7日横浜文化大会では北宮とのコンビで杉浦、桜庭和志(51)組から王座を奪取した中嶋は強烈なミドル。受けた潮崎も強烈な逆水平を叩き込んだ。

 ここで杉浦が飛び込んで7日にギブアップを奪われた北宮と真っ向勝負。正面からタックル合戦を展開した。8人が入れ乱れる攻防が続くと、中嶋と北宮が潮崎にダブルで攻撃。しかし潮崎はフライングショルダーからのマシンガンチョップを怨敵・中嶋に叩き込む。爆音を立てての逆水平とミドルの激しい打ち合いは3分以上も続き、豪腕ラリアートは中嶋がハイキックで迎撃した。

 代わった杉浦は北宮に雪崩式脳天砕き。しかし北宮はノア軍4人を一度に蹴散らす。それでも杉浦は鬼のような形相でエルボー連打。代わった丸藤は征矢にトラースキックから虎王を決める。すぐさま杉浦の五輪予選弾、潮崎の豪腕ラリアートのアシストを受けて、最後は真・虎王一撃で征矢から3カウントを奪った。

 豪華共演から勝利を決めた超党派軍は4人で握手。ノアの歴史を築いてきたメンバーが一夜限りの合体を勝利で飾った。