ノアは8日に都内で一夜明け会見を行い、前日の横浜武道館大会で〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンの挑戦を退けて6度目の防衛に成功したGHCナショナル王者の拳王(36)が、V7戦(21日、後楽園ホール)で〝野獣〟こと藤田和之(50)を粉砕すると宣言した。

 拳王は「ケンドー・カシン、ある意味ではめちゃくちゃ怖かった。クセの強い相手を倒すことができてナショナル選手権の価値を上げることができた。うれしいと思っているよ」と戦前から前代未聞のかく乱戦を仕掛けてきた悪魔仮面の実力をたたえつつ、V6の喜びを語った。

 次回防衛戦の相手は野獣・藤田で確実となったが「誰がどう見てもすさまじく強いだろう。プロレスラーは強くなくてはならない。その象徴が藤田和之。俺がその相手を倒して最強であることを証明する。だから指名した。ナチュナルな強さを持った藤田和之を倒す。それが今回の俺のテーマだ」と力強く語った。

 船木誠勝(51)、桜庭和志(51)、そしてカシンとマット界のレジェンドを連破しているとあって「プロレスリング・ノアが老人化している。俺がナショナル選手権で戦った選手はほぼ50代。ノアの未来を見据えるためにも、50代の生き生きしているヤツらを全員倒す!」と藤田戦勝利に闘志をたぎらせていた。