ノアにとって10年ぶりの〝聖地帰還〟となる12日の東京・日本武道館大会で、GHCジュニアヘビー級選手権が行われ、吉岡世起(33)が王者・原田大輔(34)を破り、第44代王者となった。

 挑戦者が序盤からフルスロットル。多彩な蹴りで翻ろうし、場外へ叩き落とすとコーナートップからのムーンサルトアタックでペースを握る。

 原田の投げっぱなしジャーマン、ターンオーバーニーでピンチに陥る場面もあったが、最後は顔面へのトラースキックから必殺のクラッシュドライバーとつないで王座を奪取した。

 試合後には原田のパートナーである小峠篤司(35)から挑戦を表明され、ベルトを掲げて呼応した。

 バックステージでは「やっとGHCのベルトを取ることができた。歴史と伝統があって正直重いが、この重さがノアの一員になったという証し。新しいノアジュニアをつくり上げて、このベルトが似合う男になってみせます」と決意表明する。

 ここでも乱入した小峠から「お前には100万年早い」といちゃもんをつけられたが「過去の遺恨ありますよね? ベルトをかけてスッキリさせましょう」と堂々たる一言。早くも次の王座戦の歯車が動き始めた。