ノアは5日、都内のホテルで12日の東京・日本武道館大会に向けた会見を行った。

 元W―1クルーザーディビジョン王者・吉岡世起(33)は、GHCジュニアヘビー級王者の原田大輔(34)に挑戦。調印式を行い、火花を散らすと「もうすぐ(ノアに参戦して)1年になりますけど、結果を形に残せていないので、最高の舞台でベルトを取りたい」と意気込んだ。

 決戦に向けたダブル前哨戦となった1月31日の後楽園大会の6人タッグ戦ではW―1元会長の武藤敬司(58)と同じチームになり「W―1を離れて、縁があってまたこうやって同じリングに上がってさ。陰ながら応援してるんだよ」とエールを送られた。くしくもその武藤も武道館大会に出場しメインでGHCヘビー級王座に挑戦するとあって「プロレスを見たのも、東京に来たのも武藤さんがきっかけでした。その武藤さんからああいうふうに言っていただいて鳥肌が立ったし身の引き締まる思いです。あの人の遺伝子を僕も少しは受け継いでいると思うので、頑張らなきゃなと思います」と〝恩返し戴冠〟を誓った。

 対する原田は「吉岡が来るまで全く絡んだことがなかったんですが、やりがいのある素晴らしい選手が来たと思いました。持っているポテンシャル的にノアジュニアでもトップクラスで最強のチャレンジャーだと思う」と受けて立つ構えを見せた。