悪夢再び。“平成のテロリスト”こと村上和成(47)が、ノアマット乗っ取り計画を明かした。王者・拳王(36)とのGHCナショナル王座戦(23日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)を皮切りに本格侵攻を開始。団体にとって10年ぶりの進出となる2月12日の東京・日本武道館大会をノアにとって最後の武道館にすると予告するが…。

 拳王とのナショナル王座戦を控えた村上は「今のプロレスはキラキラしているイメージだったけど、俺はギラギラしてるやつとやりたかった。あいつは結構、ギラギラしてんな。あのギラギラがどこまでのものなのか、次の大阪で判断してやるよ。本物なのかメッキなのか。メッキなら容赦なくはがす」と舌なめずりした。

 あれよあれよという間の王座挑戦だった。昨年12月29日の杉浦軍興行(後楽園)で「杉浦軍」の一員として約10年ぶりにノアマットに上陸。拳王との因縁が生まれた。しかも「いつもはやてのように現れては、はやてのように去っていく俺だけど、今回は居心地がよさそうだから根付いてやろうかと思ってんのよ。前に根付こうと思ったIGFはそれ自体がなくなったからな。せっかくのさばったのに。でもここはサイバーファイトだから、なくならねえと思うし」と耳を疑うようなことを言いだした。

 縁のある“野獣”藤田和之(50)と“悪魔仮面”ケンドー・カシンが杉浦軍の一員としてノアに参戦していることも「故郷に帰ってきたみたいだ」と後押ししたという。

 2017年に村上は都内にあったIGF事務所を占拠。「村上会」なるものを立ち上げ、IGFのブランド「NEW」と抗争を繰り広げた。だがIGFの消滅とともに戦いの場を失い、一時はプロレス業界から姿を消していた。久々に見つけた格好の“宿主”だけに、簡単に手放すわけにはいかない。

「IGFの時みたいに、サイバーファイトにも俺の部屋を置いてやるから。ノアはいずれ乗っ取って村上会興行にする。リングの『NOAH』ロゴも『村上会』にしてよ。あと杉浦軍と村上会は提携みたいなもんだ。年の3分の2を杉浦軍興行と村上会興行にして、3分の1の小さいところをノアがやればいい」とした上で「日本武道館は今回が最後。以降の武道館は『杉浦軍&村上会合同興行』としてやる。まあ、俺にタイトルマッチを組んだ以上覚悟するしかないな」と予告した。

 最後は「そういえば村上会の定例会も復活させるから。東スポも毎週、ちゃんと顔を出せよ。ヒーヒッヒ…」と不気味な笑い声とともに姿を消したが…。本当にそれだけはやめてくれ。