ノアの16日・横浜ラジアントホール大会で〝平成のテロリスト〟村上和成(47)が、GHCナショナル王者・拳王(36)と前哨戦で激しく火花を散らした。

 エディオンアリーナ大阪第2競技場大会で23日にナショナル王座戦を控える村上はこの日、杉浦軍の一員として、拳王率いる「金剛」と6人タッグ戦で激突し開始早々から激しくやりあった。まずはグラウンドの攻防で上になった村上が腕十字を決め、拳王から強烈なローキックで応戦されるも、おぞましい笑みを浮かべて会場を凍り付かせる。さらに恐怖の雄たけびをあげながらオープンフィンガーグローブをつけた拳で拳王の顔面を殴り、激しい掌底の打ち合いを展開した。

 終盤は金剛のメンバー・タダスケに照準を定めてボコボコに殴った末に、救出に入った拳王にも強烈な顔面パンチを放ちKO。最後は虫の息となったタダスケの首を絞めてレフェリーストップで「目の前に来る奴をぶっ潰すだけだ! いくらでも来いよ。息の根を止めない限り、殺されると思って来い。楽しみにしておけよ? 待ったなしだ、オラ!」と舌なめずりした。

 一方の拳王は「ようやくわかったよ。俺はお前のことが心の底から憎いぞ。オープンフィンガーをつけたらグーで殴っていいのか? それがお前のやり方なら、俺もそのつもりで行ってやるよ。本気の拳王を見せてやるからな」と激怒。村上会会長と金剛リーダーの抗争は、このまま仁義なき戦いとなってしまうのか…。