6日のノア国立代々木競技場・第2体育館大会で、無頼派集団「金剛」を率いるGHCナショナル王者・拳王(35)が〝IQレスラー〟こと桜庭和志(51)を下しV3に成功した。

 試合前から拳王は「今の桜庭和志には緊張感、殺気が全くねえよな」などと再三口にし、直前の調印式ではベルトで殴って「P.F.S」(プロフェッショナル・フット・スタンプ)を見舞うなど挑発を繰り返した。これで怒りに火がついた桜庭からは開始早々、掌底からヒザ蹴りと打撃を繰り出されて苦しんだ。自身も掌底や蹴りで応戦したが、流れをつかみそうになると関節を取られて悶絶しなかなかペースが握れなかった。

 だが最後は変型ヒザ固めに捕獲されたまま桜庭を倒し、そこからグイッとブリッジして押さえ込んで電光石火の3カウント。「信じられない」といった様子でア然とする桜庭をよそに勝ち誇ると「見ただろ。これがプロレスリングだ。あいつ、めちゃくちゃ怒ってただろ。それもすべて、俺の作戦だよ。決められると思っただろ。その心のスキを突いてやった」と、作戦通りの丸め込みだったとしてやったりだった。

 さらにこの日、10年ぶりの東京・日本武道館大会が来年2月12日に開催されると発表され「俺が2年前からずっと言ってきたことが、とうとう実現するだろ。かなわない夢はない。夢は実現させるためにあるんだ。2年前、俺が言ったときにプロレスリングノアが武道館に帰れると思ったやつがいるか? いねえだろ。夢は追い続けるとかなうんだよ」と力説。さらに「日本武道館超満員にして、俺がメインで勝利して最後の花道を歩くのが俺の次の夢だ!」とぶち上げた。再び有言実行となるか、注目だ。