22日のノア・横浜大会で、〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(57)が谷口周平(44)を下し、早々のGHCヘビー級王座挑戦に意欲を見せた。

 谷口の意外な粘りに苦しむ一幕もあったが、ドラゴンスクリューと低空ドロップキックで動きを止めて概ねのペースをつかむことに成功。最後は後頭部への閃光魔術弾から正調の閃光魔術弾につないで文句なしの3カウントを奪い力の差を見せつけた。

 試合後、大の字の谷口と握手してからリングを降りると「清宮をやっつけて谷口やっつけて、少しずつ気持ちも上がってきているからね。もうすぐ(12月23日で)58歳だ。時間が許さねえってのも分かってんだよ。だから来年早々あたり一発、爆発する武藤敬司を見せてやろうかなと思っています」と断言。

 GHCヘビー級王座への挑戦の意向かと問われると大きくうなずき「そうだろうな。早い方がいいと思う。全体見てるとそろそろ落ち着いてTPOがそろいそうな感じがするからな」と不敵な笑みを浮かべた。大ベテランが、いよいよ方舟の中心を本格的に狙う。