ノア11日の大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場大会で行われたGHCジュニアタッグ王座戦は、9月23日後楽園大会で約3年9か月ぶりに復活した地元大阪のコンビ「桃の青春」こと原田大輔(33)、小峠篤司(34)組が王者の小川良成(53)、HAYATA(33)組を撃破して第41代王者となった。

 序盤は試合巧者の小川が小峠の左肩に集中砲火を浴びせるなど、じっくりした試合運びでペースを握る。しかし代わった原田は小川にエルボー連打、フライングフォアアームを決めて反撃する。

 だが小川も一歩も引かずに激しいエルボー合戦になると、カニ挟みで倒して間をずらすなど主導権は譲らない。それでも原田がHAYATAにバックドロップを決めると、小峠が奮起。HAYATAにラリアート5連打からブルドッキングヘッドロックを決めた。

 さらにはダイビングクロスボディーアタックからサイドエフェクト(変型バスター)を挟んでスプラッシュ弾。しかしとどめの月面水爆は小川に阻止された。

 16分過ぎから王者組が細かいタッチワークで小峠を攻め続ける。小川が首折り落とし、HAYATAはリバースDDTで攻め続ける。そして小川必殺のバックドロップ連打。原田は場外に落とされ、小峠が完全孤立する時間が続いた。

 HAYATAからみちのくドライバーからトラースキックを浴びた小峠は何とか原田にタッチ。原田がHAYATAへ牛殺し、小川をダブルの延髄で場外に落とすと、原田がHAYATAにニーアッパーを決め、フランケンシュタイナーも何とか返す。ここで小峠はエプロンの小川に捨て身のミサイル弾を放ち、HAYATAを孤立させた。

 小峠の献身的な攻めに奮い立った原田は、HAYATAに片山ジャーマンからニーアッパー、そして再度の片山ジャーマンが鮮やかに決まり「桃の青春」としては約3年10か月ぶり4度目の王座奪取を果たした。

 試合後はYO―HEY(32)と吉岡世起(32)の「フルスロットル」が乱入。次期挑戦を表明すると原田は「やってやるよ。お前らにこれからのノアジュニアは作れへん。作り上げるのは俺たちや!」と堂々受けて立った。「次、あいつらを倒して防衛して必ず地元大阪に帰ってきます!」と絶叫した原田。戻ってきた「桃の青春」はもう一度、ノアジュニアの頂点に君臨し続ける覚悟だ。