【ノア・N―1】中嶋勝彦が初優勝!清宮を鬼神の〝顔面キック〟で粉砕

2020年10月11日 20時25分

GHC王者、潮崎(左)とにらみ合う中嶋

 ノア「N―1 VICTORY 2020」優勝決定戦(11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)はBブロック代表の中嶋勝彦(32)がAブロック代表の清宮海斗(24)を撃破して初優勝を決めた。

 中嶋は4日後楽園大会の公式戦で丸藤正道(41)を、清宮はGHCヘビー級王者の潮崎豪(38)を撃破して優勝戦進出を決めており、お互いが最高の状態でリングに上がった。本部席から中嶋が属する反体制派集団「金剛」金剛のリーダー・拳王(35)が見守った。

「N―1」の前身である「グローバルリーグ戦」2年前の決勝戦と同じ顔合わせ。この時は清宮が勝って初優勝を果たしている。腕とバックの取り合いというオーソドックスな立ち上がりから、先に静寂を破ったのは中嶋だ。場外戦でラフ攻撃を仕掛け、フェンスへ叩きつけて蹴りを見舞う。リングに戻っても胸と背中に強烈な蹴りの連打、エプロンから走り込んでの顔面蹴り、重いミドルキック…清宮には厳しい時間帯が続いた。

 それでも清宮はDDT、ブーメランフォアアームで形勢を立て直すと、最上段からのミサイル弾を叩き込む。さらにはリバースDDTを決めるも、中嶋は不気味な笑みを浮かべつつ、コーナーで顔面を蹴り上げる。さらにはボディーへ突き刺さるようなつま先蹴りでスタミナを奪いにかかった。

 中嶋はヴァーティカルスパイクを防がれてもトラースキック3連打。それでも清宮は蹴り足を捕獲するとキャプチュードからジャーマン。しかしコーナーに上がると、カウンターのR15で動きを止められる。それでも何とか最上段からのリバースDDT、ジャンピングニー、猛虎原爆で勝利をたぐり寄せた。

 しかし再度の猛虎原爆は未然に防がれ、左側頭部へまともにハイキックを浴びてしまう。ここで中嶋が鬼と化した。意識が遠のいたまま四つんばいになる清宮の顔へランニングキック一撃。間髪入れずにダイアモンドボムを決めて3カウントを奪った。
 
 勝利の直後、本部席の拳王はマイクを奪うと「おいどうだ。中嶋勝彦は金剛に入って覚醒したんだ。まだまだ行くからな!」と豪語した。残酷な笑みを浮かべたまま清宮の背中を見送った中嶋は「残念だったな、清宮海斗。その若さでここまで来たのはすごいかもな。でもお前はやっぱり『ヒーローごっこ』なんだよ。そして今、この過酷なリーグ戦を制した俺が一番強いんだよ。その俺が次に狙うのはあとひとつだよな」と吐き捨てた。

 ここで潮崎がリングイン。正面からかつての盟友を見据える。すると中嶋は「リーグ戦で勝てないチャンピオンが何しに来たんだ? 俺が一番強いんだよ。仕方ねえ、ベルトをかけてお前の挑戦を受けてやるよ!」と上から目線で吐き捨てた。潮﨑は無言でリングを後にした。

「きょうの大阪でひとつの始まりが動き出した。俺がチャンピオンからベルトを奪ってお前らに絶景を見せてやるよ」と締めくくった中嶋。金剛に電撃加入して最初のシリーズで最高の結果を出した黒い蹴撃王が、ノアの歴史を変えようとしている。