【ノア N―1】清宮が優勝決定戦へ 天心直伝のスピンキック一閃

2020年10月05日 11時30分

清宮(手前)のバックスピンキックが潮崎に決まった

 ノアの前GHCヘビー級王者・清宮海斗(24)が“キック界の神童”こと那須川天心(22)から得た“教訓”を武器に、リーグ戦「N―1 VICTORY」優勝を狙う。4日後楽園大会のAブロック最終公式戦では、神童譲りの蹴り技で現GHC王者の潮崎豪(38)を撃破。この勢いで中嶋勝彦(32)との優勝決定戦(11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)に臨む。

 試合前の時点で勝ち点6の潮﨑に対し、清宮は勝ち点5。1位通過をかけた注目の一戦は、予想通りの大激闘となった。序盤はフェースロックとスリーパーでスタミナを奪いにいった清宮だが、中盤から王者の意地が爆発。重いチョップとラリアートでKO寸前にまで追い込まれた。

 流れを変えたのが1発の蹴りだ。月面水爆狙いでコーナー最上段に上った潮崎を叩き落とすと、強烈なバックスピンキック一閃。動きを止めてから得意の猛虎原爆固めにつないで3カウントを奪った。これで優勝決定戦進出を決め「俺はこのN―1をどこの団体にも負けない戦いにしたいです!」と豪語。勝利を手繰り寄せたスピンキックについては「初めて出しました。那須川選手に教わったばかりで練習中だけど、とっさに出た」と語り、してやったりの表情を浮かべた。

 先日、ノアと那須川の公式ユーチューブチャンネルの企画で初対面。もともと本紙を通じて那須川から絶賛され、清宮が呼応したことから実現に至った。その際にスピンキックの指導を受けており「打ち方をすごく丁寧に教わって。『終盤に出すといいかも』とも言っていたけど、まさにその通りでした」と明かす。

 ちなみに清宮もドロップキックを指導。9月27日の格闘技イベント「RIZIN」で皇治(31)と対戦した那須川は試合中に披露した。この“メッセージ”にリング上で応えた形だ。

 試合ももちろん見たと言い、特に入場シーンが印象的だった。「邪念なく集中しているのが伝わってきた。変に自分をつくっていないというか。それを見て、改めて入場の時の集中の大切さを痛感しました。おかげで今日は最高の入場で集中できた」。敵や仲間はもちろん、他ジャンルの達人からも学べるものは何でも学んでしまうことが清宮の強さの真骨頂だ。

 那須川から「頑張って優勝してほしい」とエールを送られたノアのエースは「もちろんそれに応えたい。そしてその先、GHCヘビーも取ります。次会う時は、N―1を勝ってGHC王者として会いたい」と約束。必ずやリーグ戦初優勝を果たし、方舟マットの頂点に返り咲く。