ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」22日後楽園大会で行われた杉浦貴(50)と丸藤正道(40)のBブロック公式戦は30分フルタイムドローに終わった。

 ノアのトップ戦線で数々の激闘を繰り広げてきた両雄の公式戦は、一歩も譲らない意地の張り合いとなった。杉浦が五輪予選スラムを見舞えば、丸藤は雪崩式不知火で逆襲。それでも互いに3カウントは奪えない。

 真・虎王でも決めきれない丸藤は、ポールシフトを狙うが杉浦はこれをフロントネックロックで切り返す。残り時間1分で丸藤はパーフェクトキーロックを狙うが、これも杉浦がフロントネックロックに捕獲。ギブアップを迫ったが、丸藤はこれを耐え抜いて時間切れのゴングが鳴った。


 激闘の末に勝ち点1を獲得した丸藤は「もう一回だ杉浦。次が楽しみだ。その前にこのN―1、俺が優勝をいただく」と宣言。一方の杉浦はノーコメントだった。

 またBブロックもう1試合の公式戦は前年度覇者のGHCナショナル王者・拳王(35)が谷口周平(43)を下し、星取りを1勝1敗の五分に戻した。