ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」が18日、名古屋大会で開幕。Bブロック公式戦で中嶋勝彦(32)が前年度覇者・拳王(35)との金剛同門対決を制し、白星発進を飾った。

 8月30日川崎大会で金剛に加入した中嶋と、同ユニットを率いる拳王との初戦は、互いの持ち味を発揮した壮絶な打撃戦となった。蹴暴(PK)からPFS(ダイビングフットスタンプ)を浴びたが、執念でこれをカウント2で返すとハイキックの応酬から張り手を連打。さらに顔面への蹴りで一気に攻勢に出る。マウント状態からエルボーを乱射してグロッギーに追い込み、最後はダイヤモンドボムで3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上でマイクを握ると「こんな腐りきったリーグ戦…だから俺がいるんだろ? いいかお前ら、今日から始まったN―1、俺から目を離すな」と宣言。「美しかっただろ? やっぱり友情ってこうでないとな。仲間意識って言うの? 金剛はそういう意味では熱いんじゃない? 俺が今年のN―1盛り上げてやるから」と笑みを浮かべた中嶋が、盟友との大一番を制してブロック突破へ弾みをつけた。

 また、もう1試合のBブロック公式戦は杉浦貴(50)が稲村愛輝(27)をフロントネックロックで下して順調な滑り出しを見せた。