ノアのエース・清宮海斗(24)が、GHCヘビー級王者・潮崎豪(38)との今後の関係性について語った。8月30日の川崎大会ではGHCタッグ王座決定戦で惨敗後にパートナーの中嶋勝彦(32)に裏切られた潮崎を救出。この時は「混乱していて体が先に動いた」と語るのみだったが、リーグ戦「N―1 VICTORY」(18日、名古屋国際会議場で開幕)を控えた清宮の心はすっかり整理されていた。

「僕は助けに行ったんじゃない。自分が腰に巻いていて、本来なら今でも自分の腰にあるべきGHCヘビー級王座がないがしろにされていることに我慢できなかったんです。だからベルトを救いに行っただけ。決して潮崎さんじゃない」と理路整然と言い切った。

 事実、6日の富士大会ではチームを組むも、試合後は潮崎を置いて先に引き揚げた。「N―1」では同じAブロックにエントリーしていることもあり「最大の難敵だと思っている。(1月に)僕からベルトを奪って今でも王者でいるわけだから。王者に勝って優勝して、GHCのベルトをしかるべき位置に戻す。そんな重要な戦いを控えているのに、組むわけがないでしょ」と不敵に笑う。

 しかも王者とは最後の公式戦(10月4日、東京・後楽園ホール)という重要な舞台で激突。優勝決定戦(同11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)出場のためには絶対に落とせない大一番となる。「これから王座を争おうという相手と合流なんか考えないでしょ。今は優勝とベルト奪還しか頭にない!」ときっぱり。再びノアマットの中心に立つ。