【ノア】武藤に完敗し重圧解放!清宮が見せる180度転換プロレス

2020年08月15日 11時30分

清宮は「新たな王者像」をしっかりと見据える

 突き抜けた。ノアの若きエース清宮海斗(24)が、初参戦となる最強決定リーグ戦「N―1 VICTORY」(9月18日、名古屋国際会議場で開幕)制覇を早々と確信した。10日の横浜大会では“プロレスリングマスター”武藤敬司(57)に完敗するも「試合を通じて感性を刺激され、あらゆる重圧から解放された」と笑顔で再スタートを宣言。24歳の若者が持つ本来の爆発力を全開にして「新たな王者像」へ向かうという。

 武藤戦の前の思い詰めた棋士のような表情は消えていた。「今、心からスッキリしてます。他人なら10年かかる経験が1試合で体感できた。結果は別として、試合中は動くたびに自信がみなぎった。これまでの自分は、目標や王者像にこだわり過ぎていたのかもしれませんね」と、清宮は真夏の青空のような笑顔を見せた。

 昨春に団体の新体制発足から重圧が続いた。一昨年12月にGHCヘビー級王座の史上最年少戴冠記録を更新するとV6に成功。昨年の第1回「N―1」は王者としてエントリーを回避し、同9月の大阪大会では武藤と初タッグを結成。今年1月に王座を失うと、再び経営母体が変わり今度は武藤との戦いに突入した。20代前半の若者が背負うには、トップとしてあまりに過酷な試練の連続となった。

「ここまで何も気負わずにリング上の戦いに臨めるのは(2017年12月に)カナダ修行から帰国して以来じゃないですかね。常に目標を立てて、それに向かう状況が続きっぱなしだったので。でも今回は初参戦だし、若さを爆発させてもいいですよね!」と、ノンプレッシャーの状態で初参戦Vを狙う構えだ。

 最重視する標的も明確。現GHCヘビー級王者で、30日の川崎大会では中嶋勝彦(32)との「AXIZ」でGHCタッグ王座決定戦で2冠王を狙う潮﨑豪(38)が同じAブロックにエントリーしたからだ(潮﨑との公式戦は10月4日後楽園大会)。

「やっぱり、もう一度GHCというのは自分の究極目標ですから。チャンピオンに勝って優勝してからベルトを取り戻すのが一番分かりやすいかなと。それと僕、今までとは180度違うプロレスをするつもりなんですよ。だから次の試合が楽しみで仕方がないんです」と最後は不敵に謎かけまで放った。

 新境地を開拓しつつ、無傷で優勝決定戦(10月11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)のリングまで疾走を続ける。