【今週の目撃】ノア20年目の輝き放った〝エメラルド弾〟

2020年08月09日 09時00分

丸藤にエメラルド・フロウジョンを放つ潮﨑(手前)

 故・三沢光晴さんが立ち上げたプロレスリング・ノアも今年で20周年。その旗揚げ記念日に行われた王者・潮崎豪VS挑戦者・丸藤正道のGHCヘビー級選手権は、ノアの歴史を体現する一戦となった。

 王者・潮﨑はノア旗揚げ後に入門した〝叩き上げ〟、挑戦者・丸藤は三沢さんから〝天才〟の称号を引き継いだ男だ。ノアの看板をともに背負う2人の対決は、やはり双方一歩も譲らず30分を超える大激闘に。その勝負の分かれ目となったのは、潮崎が終盤に繰り出した三沢さんの必殺技「エメラルド・フロウジョン」だった。

 ここで試合の流れを引き寄せた潮﨑は、さらに小橋建太を彷彿させるラリアート、ムーンサルトプレスで食い下がる丸藤を沈めた。偉大なる先輩たちへの敬意と、ノアへの熱い思いが伝わる濃厚な技の応酬。20周年という節目の大会のメインイベントは、試合後に大きな拍手を浴びたこの2人にしかできない戦いだった。(8月5日=後楽園ホール)